麻酔とは、痛み刺激を与えても痛みを感じなくする方法です。安全に手術が行われるためには、麻酔は絶対必要です。当院手術室では、年間1500件以上の手術が行われており、患者さんも1歳未満の小児から90歳を超える高齢の方まで幅広い年齢層の手術が行われています。手術を受ける患者さんは体力のある方だけでなく、高血圧、糖尿病をはじめ様々な既往や合併症を持つ方もおり、施行される手術も外科系各科(外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、形成外科など)で小さな手術から長時間に及ぶ大きな手術が行われます。このような手術全てにおいて、麻酔科では手術中の麻酔管理のみならず、手術前後の患者さんの全身状態を良好に維持・管理するために細心の注意を払って診療を行っています。
麻酔の種類として、全身麻酔(鎮静を含む)、硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔(いわゆる下半身麻酔)、伝達麻酔、局所麻酔があります。手術の内容、患者さんの状態や要望に合わせて適切な麻酔方法を選択します。選択する麻酔方法は、一種類のこともあれば、複数の方法を組み合わせて行うこともあります。
平日の予定手術だけでなく、夜間や休日といった時間外での緊急手術にも対応しています。